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2007年11月07日

動画再生エンジン開発日誌:: Theora のデコードをもっと速く その5

    

気になることがあったのでちょっと追加。
MMX対応後のやつの Bytes Written: を見ると 105585 と妙に少ない。
新しいのは、549982 と多い。
そこでなくとなく Flip を試してみた結果、Process Time: 0:00:08.703 - 93% とだいぶ速くなった。
ただ、Bytes Written: が 243383 から 493162 に倍増した。
ディスク書き込みなど行っていないのだが、これは何なのだろう……
オンボードで重くなるのはこの辺りも関係しているのかな?

ふと、MPlayer on Win32 のをバイナリを取ってきて計ってみた。
Process Time: 0:00:07.359 - 79%
速い。やっぱり負けてる。

Athlon 64 X2 3800+ の ビデオがオンボード ( NVIDIA GeForce 6100 ) のほうでも計ってみた。
こちらは、上のページの athlon 最適化版を使用した。
Process Time: 0:00:17.000 - 61% - mplayer-athlon
Process Time: 0:00:37.765 - 136% - 最初のバージョン
Process Time: 0:00:31.046 - 112% - MMX 版
Process Time: 0:00:27.828 - 100% - 今のやつ - 複数の overlay が使われる
Process Time: 0:00:47.015 - 169% - Flip 版
Process Time: 0:00:15.921 - 57% - 描画部分をカットした場合

Core 2 Duo E6750 + NVIDIA GeForce 8600 GT の方ももう一度記載。
Process Time: 0:00:07.359 - 79% - mplayer on win32
Process Time: 0:00:14.640 - 156% - 最初のバージョン
Process Time: 0:00:10.843 - 116% - MMX を有効にしたもの
Process Time: 0:00:09.359 - 100% - 今のやつ - offscreen が使われる
Process Time: 0:00:08.703 - 93% - Flip 版
Process Time: 0:00:07.328 - 78% - 描画部分をカットした場合

オンボードかどうかによってかなり違うなぁ。
後、Athlon マシンは MMX の効果があまり得られていない。
ビデオ側の処理が重く、それによって隠蔽されているのか。
Overlay の扱い方によって、かなり速度が変わることは間違いなさそうだ。
mplayer の中には専用のドライバなどが入っていたりするので、その辺りには力を入れてそうだ。
でも、Overlay は、Vista では使えないと考えておいたほうが良いと思うのでどうしたものかなぁ。
Direct3D を使うようにして、それでチューニングしたほうがいいのだろうか。



投稿者 Takenori : 2007年11月07日 22:41




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