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2007年01月20日

動画再生エンジン開発日誌:: OpenMAX と GStreamer

    

DirectShowのようなものを組み込み機器で実現する仕様としてOpenMAXと言うものがあることを知った。
で、OpenMAXにはOpenMAX ILとOpenMAX DLがあり、OpenMAX ILはDirectShowのフィルタのようなものを実現するためのAPI仕様っぽい。
OpenMAX DLは、MPEGなどのコデックからハードウェアを利用するためのAPI仕様。
DirectX VAみたいなものか。
他にまだ確定していないようだが、OpenMAX ALと言う記述も。
ざっと見た感じだと、OpenMAX ILのみでは、アプリケーションから扱いづらいので、使いやすくするための仕様としてOpenMAX ALを作ろうとしているのではないかと思う。
たぶん、DirectShowのフィルタグラフにあたるのではないかと。
OpenMAX ILのサンプル実装がここにあるので、これを見ると少しイメージが湧くかも。

OpenMAXに準拠するといいかもと思ったが、今のところそれだとDirectShowのフィルタだけを作るようなもの。
実際に使えるようにするには、より上位部分の仕様を考えて作らないといけない。
そして、それがOpenMAX ALだとすると、中途半端に仕様に準拠したものが出来上がって、全体としてどうなの?って感じに。
ロイヤリティーフリーのオープンなAPI仕様として期待が持てるけど、普通に使えるようになるのはまだ先なんだろうか?

LinuxでDirectShowっぽいものとしてGStreamerと言うのがあるようだ。
GStreamer概要を見るとDirectShowみたいだ。
ライセンスはLGPL。
上のOpenMAXのサンプルにGStreamer pluginsって記述もある。
OpenMAX ILだけだと使えないから、GStreamerのElementとして実装して使えるものにするって感じなんだろうか。

で、思ったこと。
WinではDirectShowでLinuxではGStreamでいいんじゃないの?
もし、さらに適用範囲を広げるならOpenMAX。
OpenMAXで一本化できるのが理想ではあるが。



投稿者 Takenori : 2007年01月20日 22:17




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