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2017年09月22日

吉里吉里Z 開発:: ゲーム中のバックグラウンドでのマイニングを考える

    

広告の代わりにマイニングするという記事を見て、マイニングプラグインを作るのはどうだろうか?と思った。
ゲーム中空いているCPU/GPUリソースを使ってマイニングする。
ゲームプレイに支障がない範囲であれば許容してくれる人も結構いるのではないかと思うのだがどうだろうか?
個人的な感覚では嫌われる広告よりは嫌悪感少ないように思う。
プレイ中のCPU利用率がー、メモリ使用量がーという人たちもいるので、全ての人が気にしないということはないだろうけど。

プロテクトの代わりにマイニングが入っていれば、違法コピーされてもプレイされたのなら仮想通貨を稼いでくれる。
プロテクトも色々と嫌われている(個人的にはオンライン認証なら気にしない派)が、それよりもマイニングの方が嫌悪感少ないのでは?

フリーゲームでも体験版でもゲームをプレイしてもらえれば、その分仮想通貨を稼いでくれる。
広告はゲームの没入感を損なうが、ゲームプレイに支障のない範囲のマイニングであれば、プレイに支障はない。
問題があるとすれば、安定性を高めないとマイニングのせいでゲームが落ちた時に嫌悪感が増大することか。

ビジネスモデル

ビジネスモデルをどうするかは大きな問題である。
フリーゲームは気にする必要はない、ただ仮想通貨≒プレイ時間というのものがある程度計測出来て、仮想通貨が臨時で入るメリットが増える。
今まで有料だったものを無料(マイニング)版と従来通りの有料版で出して、有料版が売れるかどうか?
特典狙いの人には問題ないだろうけど、プレイだけの人は無料版があればそれで十分になってしまう。
広告版と広告なし版のアプリを作ると、ある程度の人は広告なし版を買ってくれる。
広告はそれほど鬱陶しいのである。
プレイに支障がない範囲でも電気代が少し余計にかかるかもしれないとしたら、有料版を買うか?
普通に電気代の方が従来の価格より安い気がする。
負荷が上がって、ファンが回ってうるさいから買うというのはあるかもしれない。
この辺りやってみないことにはわからない。
マイニングで利益が確保できるのかどうかも。

無料(マイニング)版は強制マイニングON。
有料版はデフォルトOFFでマイニング切り替え可、辺りが妥当か。
後は、応援マイニングモード。100%/75%/50%/25%辺りで負荷設定してゲーム止めてマイニングだけしてもらい、メーカーを支援するモードも備えると面白そう。

アイデアとしてはこの辺りか。
ビジネスモデルの検討が課題(実験が必要)。
税制は知らん。

仕組み

マイニングについて調べてみたが、単体でマイニングして利益出すのは非現実的で、マイニングプールを形成して、複数人でマイニングしてヒットしたらそれを計算量を基に分け合うのが一般的なようだ。
どこかのマイニングプールに参加するのもいいかもしれないが、自前で吉里吉里Zとして形成すると楽しそうだ。
リアル吉里吉里Zクラスタの誕生である。

対クラック性

「マイニングの結果を送る先が改竄された版がでまわる」とリプがあり、私も最初それは想像した。
よく考えると2つの意味でその可能性は低い。
1. 公式が無料(マイニング)版を出したとしたら、わざわざクラックされた怪しいところの物をダウンロードするのか?というところ。
常識的な考えを持っていれば、可能性としては低い。
2. 自前でマイニングプールを形成すれば、認証されていないIDへの送信を阻止できる。
もちろんマイニングプールの接続先自体を書き換えれば、無力化されてしまう。
さらにマイニング処理自体を別物にすればなんでも可能だが、それは既にマルウェアであり、現状も可能で、クラック版にマイニングを追加したものと言うのは既にあるようだ。


何はともあれ、まずは吉里吉里Zプロジェクト支援マイニング版を作りたいな。
OSS で開発費をどうするかは常に悩みの種だったけど、マイニングである程度捻出できるのなら、継続時に吉里吉里Zを拡張できる道が開ける。


投稿者 Takenori : 2017年09月22日 12:28




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