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2013年07月04日

吉里吉里Z 開発:: サブセット

    

吉里吉里2 の環境固有部分の分離と集約化を進めている段階で、全てをそのようにするには手間がかかるし、マルチプラットフォーム化を見据えた対応としてもあまり筋が良くないように思えあれこれ考えていたけど、サブセットを定義する方法を思い付いた。
吉里吉里2 の機能はゲームのみを作る場合冗長すぎる。
その冗長な部分が幅広い用途や柔軟性を生み出しているんだけど、それが逆にマルチプラットフォーム化の足かせになっている。

たとえばすべてのフォルダパスを扱えるようになっているが、実際にゲームで必要なものはゲームデータとセーブデータへのアクセス。
PC (Windows) ではこれらの取り扱いが煩雑なのでパスを柔軟に操作できた方が良いが、他の環境下ではゲームデータかセーブデータに限ってアクセス出来るようになっていた方が作りやすいし、うまくやってくれるのなら置かれる場所はどこでもいい。
PC では、なかなかそうはいかないが。

また、Android 等スマフォやタブレットはウィンドウなどはなく基本フルスクリーンなので、描画領域取得と想定解像度辺りが指定できれば事足りる。
設定に従って勝手にレイヤーを表示してくれれば楽。
ウィンドウ周りを扱うのは PC の事情。

そのように考えると基本的には、グラフィック、サウンド、ムービー、ゲームデータ、セーブデータ、操作系の 6つがあれば事足りる (スクリプトは TJS2 がある前提)。
このような必須と成りうる機能のみで構成されたサブセットを定義し、このサブセットに該当する部分のみ環境固有部分の分離と集約化を行い、マルチプラットフォーム化を行う場合、ここだけ環境ごとに実装すれば、マルチプラットフォーム化の労力は少なくて済む。

吉里吉里Z で仕様からレガシーな機能を削って少しスリム化したけど、それでもまだまだ機能が多いので、この様なことを考えている。
PC では、ツール用途のための機能の存続などもあるし。
実際のところ、これによって Windows 用吉里吉里Zの何かが変わると言った事はなく、単にフォルダ構成やデバッグオプション、抽象化されている部分が減るという影響があるだけなんだけど。



投稿者 Takenori : 2013年07月04日 17:40




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